思春期

THE BOOM 思春期歌詞
1.思春期

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

ガンガン掘れ 地球掘り起こせ
やっきになって そこいらじゅう全て
ブルドーザーで 宇宙へ掻き出せ

村人たちよ目覚めよ 今すぐに
故郷は我々のものじゃない 子供たちのもの
最後に首吊り台まで 掻き崩せ

どうやら僕ら思春期のようです
これでやっと大人になれそう
どうやら僕も思春期のようです
これでやっと大人になれそう

ガンガン捨てろ 使用済みの享楽を
ダンプに詰め込み あの谷埋めつくせ
あっち掘ってこっち埋めれば この星は丸い

都会の人よ目覚めよ 今すぐに
故郷は創世するものじゃない これ以上どこを切り開く
夢の続きを求めれば 骨はダムの底

どうやら僕ら思春期のようです
これでやっと大人になれそう
どうやら僕も思春期のようです
これでやっと恋もできる


2.子供らに花束を

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

子供らに花束を 年寄りにゆりかごを
明日生まれ死ぬ者に絶大な愛を

生まれ出づることさえ罪なのか
答えてよ MOTHER EARTH
あなたは命を産んだのか
それともウミを吐き出したのか

子供らに花束を 年寄りにゆりかごを
明日生まれ死ぬ者に絶大な愛を

無邪気に笑う少女
ママゴトは散弾の砂場
僕らが生き急げば
弱い者から必ず先に死ぬ

子供らに花束を 年寄りにゆりかごを
明日生まれ死ぬ者に絶大な愛を

「生まれたくないよ」って
ママの中で子供が泣く
それでも回れよ MOTHER EARTH
もう一度僕らを叱りつけて

子供らに花束を 年寄りにゆりかごを
明日生まれ死ぬ者に絶大な愛を


3.ひのもとのうた

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

日の本よいとこ
おいでなせ
一度住んだら止められぬ
絵にも描けない竜宮城
カメによく似たボスがいる
日の本神様あふれてる
脱サラした日に教祖様
神にゃ免許はいらないの?
(だけど)
困った時には金頼み
日の本よいとこ
おいでなせ
音楽奏でる虹の街
ロックンロールは
無いけれど
ロックシンガー星の数

日の本ケンカは弱いけど
負けりゃひとまず
土下座する
四十年後に舌を出し
ちゃっかり 主人を噛み殺す
よその国見りゃ大変だ
クスリに暴力 クーデター
隣の芝生が青い分
便所の臭いも気にかかる
心の堤防壊そうよ
鎖国が嫌なら今すぐに
後は野となり花が咲く
ジパング目指して舵をとれ


4.みちづれ

作詞:宮沢和史
作曲:小林孝至・宮沢和史

毎日僕あなたにあまえて ゴロゴロなまけていたいけど
周りの人が駆け足するから 何となく走っている

毎日僕あなたにキスして ベチョベチョ・グチョグチョしたいけど
あっちもそっちもオモシロそうだから 今夜も挙動不審

人生はイバラ道 そのうち食えない日も来るさ
今のうちに手に職を 持ちつ持たれつが合言葉

あなたの未来を僕の細うでで 色とりどりに飾りましょう
約束するけど老後はおねがい おまえと道づれに

毎日僕あなたのパパの将棋の相手をしたいけど
なかなか親睦深まらないのさ こっちを向いてよ!ダディ

毎日僕あなたのママと財テク談義をしたいけど
時々おかしな目配せするのさ 大きなおしりをフリフリ

人生はケモノ道 病にさされる日もくるさ
今のうちに手に職を 組んずほぐれつの渡り鳥

世界の全ての人にもれなく幸せつかんで欲しいけど
身近な奴から片づけたいのさ 僕と道づれに

にっちもさっちもいかなくなったら”せーの”でバットで殴り合い
二人の記憶を無くしてしまって 一から始めよう

人生はトライアスロン やっと泳いだら走らされ
ゆりかごから墓場まで ラットレースは止まらない

あなたの未来を僕の細うでで 色とりどりに飾りましょう
約束するけど老後はおねがい おまえと道づれに

おまえと道づれに


5.きょうきのばらあど

作詞:宮沢和史
作曲:小林孝至

体にいいこと全て試してみよう
CMが謳う通り試してみよう

体にいいこと全て試した少女
ビタミン、鉄分、エステ、ゴルフに宗教

気がついてみたら彼女 無菌のモルモット
生かされず殺されず 計画通りの優等生

レクイエムは僕が歌おう
たとえ体を失くしても
レクイエムを僕と歌おう
“きょうき”のバラードを君と

休暇は金で買うものと信じた男
CMの中の恋を求めた男

やっと手に入れた家族 無菌のモルモット
第三世界で何を買う 誰を買う

レクイエムは僕が歌おう
たとえ声がつぶされても
レクイエムを僕と歌おう
“きょうき”のバラードを君と

時間の流れは加速して
昨日のモラルは揺らぐ
めまいがしたって気のせいさ
応急処置して さあ進め

体にいいこと全て試してみよう
たくさんお金を貯めてキレイになろう

気がついてみたら僕ら 無菌のモルモット
生かされず殺されず 計画通りの優等生

レクイエムは僕が歌おう
たとえ声がつぶされても
レクイエムを僕と歌おう
“きょうき”のバラードを君と

レクイエムは僕が歌おう
たとえ声がつぶされても
レクイエムを僕と歌おう
“きょうき”のバラードを


6.星を数えているうちに

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

悲しい夜は歌いましょう 子供の頃に聴いた唄
涙がいくらこぼれても 心細さに負けぬよう

夜空も何かを歌ってる
見上げてごらんよ そんな夜は

星を数えているうちに きっと涙もかわくから

恋しい時は歌いましょう 浜辺で聴いたあの唄を
涙がいくらあふれても 心細さに負けぬよう

きっと誰かが泣きながら
同じ空見て歌ってる

星が流れていく方で 君が来るのを待っている

風よ夜風よどこへ行く
今夜はここで眠ろうよ

星を数えているうちに きっと涙もかわくから

星を数えているうちに


7.憂鬱なファーブル

作詞:山川浩正・宮沢和史
作曲:山川浩正・宮沢和史

ユラユラ揺れながら 流されていく
身を任せてしまえば 雲の上にいるようさ
なぜ君は白紙の マンガをめくり
子供みたいに ケタケタ笑っているの?

ユラユラ揺れながら 気づかずにいる
時の流れの行方は 自分で決める事だと
なぜ君は フィルムが切れた映画で
子供みたいに いつまでも泣いているの
君はきっと 気分しだいで
見え隠れする太陽
いろんな顔 拾い集めて
スケッチしてたいよ 憂鬱なファーブル

ユラユラ揺れながら 流れていった
昨日までの夢の置き場 さがしに行こう
なぜ君は 針がとんだレコードで
子供みたいに
クルクル踊っているの?
君はきっと 気分しだいで
心開くライオン
君の体 ほじくり返して
覗き見してたいよ 憂鬱なファーブル

なぜ僕は この小さな水槽から
飛び出して行く 君の笑顔が許せたのか?
君はきっと 気分しだいで
見え隠れする太陽
いろんな顔 拾い集めて
スケッチしてたいよ
君はきっと 気分しだいで
見え隠れする太陽
君の体 ほじくり返して
スケッチしてたいよ 憂鬱なファーブル


8.そばにいたい

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

目を閉じてごらん 君は何が見える
今日までの想い出 それとも未来
今まで僕は過去の湖を泳ぎ ひざを抱えていた
だけど今はステキな明日が見える

世界中で閉ざされた窓が今 開き出す
会ったことのない人達の笑い声が聞こえる

そろそろ君が幸せをつかむ番
その時は僕も そばにいたい

手を空高く伸ばしてみてごらん
何かに触れたら それが未来さ
背のびしても飛び跳ねてももがいても構わない
神様はいつか君に気がつく

世界中の子供の涙はいつかわく
同じ舟に乗る僕らは なぜ憎しみ合う

そろそろ誰かが幸せをつかむ番
その時は僕も そばにいたい

流行り歌はいくつも町を吹き抜けていった
東の国から西から笑い声が聞こえる

そろそろ君が幸せをつかむ番
その時は僕も そばにいたい


9.島唄 ウチナーグチ・ヴァージョン

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

でいごの花が咲き 風を呼び 嵐が来た

でいごが咲き乱れ 風を呼び 嵐が来た
くり返す悲しみは 島渡る波のよう

ウージの森であなたと出会い
ウージの下で千代にさよなら

島唄よ 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ
島唄よ 風に乗り 届けておくれ 私の涙

でいごの花も散り さざ波がゆれるだけ
ささやかな幸せは うたかたの波の花

ウージの森で歌った友よ
ウージの下で八千代の別れ

島唄よ 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ
島唄よ 風に乗り 届けておくれ 私の愛を

海よ 宇宙よ 神よ いのちよ このまま永遠に夕凪を

島唄よ 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ
島唄よ 風に乗り 届けておくれ 私の涙

島唄よ 風に乗り 鳥とともに 海を渡れ
島唄よ 風に乗り 届けておくれ 私の愛を


10.サラバ

作詞:宮沢和史
作曲:宮沢和史

タバコの煙りが雲のように
時間が止まった部屋にうかぶ

雨を降らせておくれよ 全てを洗い流してよ
サラバ 見なれた町よ

さあ行こうからっぽのカバン持って
いつまでも大人のふりしないで

何かができる気がする 君にも僕にも きっと
だから笑ってグッドバイ

愛をあげたい 大きな愛を あなたの胸にいつもいつも

さよなら ありがとう 愛しい友よ
嵐が去ったら ここで会おう

僕を待ってる人が今 遠くの海で泣いている
サラバ 住みなれた町

愛を下さい 小さな愛でも 忘れないように そっとそっと
愛をあげたい 大きな愛を あなたの胸に いつもいつも

そこ行く船よ 僕も乗せてよ
この広い海に捨ててしまおう 想い出は全て